創立50周年を迎えようとする社史のなかで、当社は、高度成長を支えた基幹産業である、石油、製鉄、発電などの各プラントで培った実績に一定の自負はありますが、皆様よりお寄せいただく信頼に慢心することなく、お客様ごとに異なるニーズの変化を見極めて、さらなるご期待に添えるよう、より良い製品をご提案してまいらなければならないと考えます。

いま私たちは半世紀の節目に立って、創立より続くいいものは継承しつつ、新たなステップへ踏みだそうとしています。 その第一に、公益性の観点から、地球規模の課題といえるCO2の削減や水資源確保といった環境対策技術への応用を進め、人間社会に貢献できる企業体に成長したい。さらにその一方で、こちらも急務とされる代替エネルギー確保の観点から、今後の発展が期待される地下資源エネルギーに関わる技術開発にも着手。メタンハイドレートなどの低温領域への挑戦、また電池材料や炭素繊維などの新素材活用に欠かせない粉体関連の情報も収集し、これまでにない新しい製品づくりを推進していく。

メタルタッチボールバルブの世界最高水準は、NBVが創造する。それが私たちのテーマです。

近い将来、NBVのマーケットは世界へひろがるものと確信します。企業とは人間力です。海外進出を目標とするとき、言語はもちろん、相手国の文化や慣習を尊重しながら、当社ならではの創意と企業体制で対応していくことは必須。そのための人材育成も進めていかなければならないでしょう。

私は、克己心という言葉が好きで、自身の行動の指針とするよう胸に留めておりますが、人材を育てようとするとき、この一言につきる想いがあります。 世界品質の製品を創造する高度な専門性のなかで、自ら信ずる技術とは何か、確固たるポリシーとは何か、惑わされず己を律し成すべきことに真摯に取り組む。そのひたむきさこそが世界の信頼を得てゆく根幹にあるものだと思うのです。

製品は必要とされて誕生するものですが、真に優れた製品は提案力を秘めている。世界で活躍できるものを生むためには、他国の市場を分析し、潜在ニーズを先駆けていく先見性も問われてくる。その基本となるものが、社員一人一人の想像力、知的好奇心、ものづくりへの情熱といったヒューマンファクターにほかならないのです。 大いなる夢を持ち、失敗を恐れず果敢に挑む。高温・高圧、それとは逆の極低温といった厳しい環境をものともしない性能ならば、宇宙開発に貢献することも夢ではありません。極限の領域であるからこそ揺るがない信頼性が求められてくるからです。

新たなフィールドを技術力で切り拓き、世界へ拠点をひろげてゆく確かな目標に向かって、社員一同、邁進してゆく決意でおります。